『カフェ ツェントラル』~東西南北を結ぶ交差点ウィーンの老舗カフェ〜

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数年前にウィーンに訪れた時に絶対に訪れたい場所があった。『カフェ ツェントラル』ここはウィーンの老舗カフェである。美しいウィーンの街並みにどっしりと佇んでいた。

もともと宮殿だった建物を1876年にカフェとしてオープンしている為、外観も内装も豪華で美しい。1913年には、なんと251種もの新聞や雑誌が置かれていた。客の読む全ての新聞を全て記憶していた給仕長のジャンという人物が有名だそうだ。

しかし、民主化を恐れていたオーストリア政府は、新聞や雑誌などで市民が他国の情報を得て刺激を受ける事を警戒していた。政府から送り込まれたスパイもカフェにいたのだとか。マリア・テレジアの時代には、日曜日と祝日に新聞を置くことを禁止する事までしている。

かつてウィーンは、南北を結ぶ陸路と東西を結ぶ水路の交差点として多くの人が集まったという。交易商人たちは、カフェで情報交換をしていたそうだ。

情報が集まり、教養を身に付ける場としてウィーンのカフェは存在していた歴史を持つのであった。時にはスパイも潜んでいるというドラマチックな舞台ともなっていたとも言えるかもしれない。

少し脱線してしまった。カフェ ツェントラルの話に戻そう。今日ここは、人気の観光地となっている。行列になる事もしばしばで、私が行った時にも20人以上は並んでいたと思う。クリスマスシーズンだったせいもあるかもしれない。

そういえば、スーツにシルクハットを被った男性が外で受付のような事をされていた。

がしかし、20人以上並んでいた為に中に入るのは断念してしまったのだった。また必ずいくので、その時を心待ちしておこうと思う。

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